TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ - 感想 -
あらすじ:フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんのことが大好き。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこはホンモノの【地獄】だった!!このまま死ぬには若すぎる!!慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図を率いる赤鬼のキラーK。キラーKによると、えんま様の裁きにより現世に転生するチャンスがあるという!キラーKの“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた、大助の地獄めぐりが幕を明ける!!!!!
音楽番組で地獄図の曲を聞いてから気になって、ついに本日見てきました。これはねぇ、かなり見る人を選ぶ作品だと思います(笑
おすすめはクドカンファンとロックファン
私は宮藤官九朗の作品が好きで、あの結果よりも過程を楽しむ感じが好きなんです。今作品も正直に言ってしまえばストーリー自体は薄くて人に説明するのが難しい作品だと思います。けど、その点を鬼がバンドという奇抜な設定や細かい笑いどころ、豪華なキャスト陣などでカバーしてあまりある感はありました。そういった意味でストーリーが気になる方は消化不良で嫌いな作品かもしれません。
ギャグなど以外で私が好きだったのは、大助とひろ美の恋愛っぽい所ですね。クドカンの撮る青春恋愛ものは私の大好物なんですわ笑(何で好きなのかいつかしっかり考察してみたいです)
「マンハッタンラブストーリー」しかり、「ごめんね青春」しかり、バカだけど一途なやつらが出てて笑える、そしてちょっぴり切ないみたいのが好きなんですけど、今作品にもそういったシーンがあります。
この映画を楽しめるもう一つの方々はロックファンだと思います。地獄でバンドという設定だけあって、ライブシーンが多く出てきます。キラーKの歌がうまいのもちろん、地獄図のライバル・デビルハラスメントも非常にいい味出してます。そのリーダー皆川猿時が出てきたときは驚愕でした。笑
皆川以外にも驚いたキャストは、みうらじゅん、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLYなど多くのミュージシャンが出ていました。私は音楽に疎い方なのでもっとすごい方が出ていたかもなので好きな方は探してみてください。あと地獄という設定だからか、「ジミー・ヘンドリックスの左手」などが売られているなど面白かったです。
天国と地獄ってどう違うの?
海外の死後の世界が関連する作品だと、宗教の関係からか天国至上主義なところがあるんですが(普通は天国が一番なのは当たり前なんだけどね笑)、今作品はちょっと違うんですよ。地獄を楽しく描き過ぎだし天国つまらなく描き過ぎな所はあるけど、ギャグなら面白く見れるし、少し考えるきっかけにもなりえそうだから良い場面を入れたなって印象でした。
まとめ
笑えるし音楽も良かった。けどストーリーはハチャメチャなところがあるから人を選ぶ作品かも。
私は好きで映画館で見たことを後悔していないけど、DVDで見ても良かったかもとは思いました。